真・なんでもレビュー

"nouvo nude"
nouvo nude

infinity records、2002/02/14発売、定価1600円、ミニアルバム


全五曲
1.ソナチネ(4:48)
2.セルロイドスター(5:59)
3.a・tu・ru・ta(4:55)
4.find out(4:28)
5.ソナチネ -Ibiza Chill Out Mix-(5:38)

 ということで、ヌーヴォ・ヌード数年の活動休止状態からの復帰にして、ファーストミニアルバム、「nouvo nude」です。
 めっちゃマイナーなんですが、かなり良い曲作る方々です。
 私が彼らを知ったのはbeatmania3rdMIXなんですが、ビーマニする人なら確実に知っていると思います。
 ビーマニでは「super highway」、「wild I/O」、「find out」、「nine seconds」を発表。密かに、ビーマニの超マイナーアルバム「beatmania SuperMIX」に収録されているヴァージョンの「super highway」と「nine seconds」は最高に格好良い。
 話がそれた。要するに、私はビーマニで彼らを知り、その楽曲で好きになり、スーパーミックスの二曲でハマったわけなのです。しかし残念なことに、彼らがCDを出しているという話を聞くこともなく、ビーマニにも参加せず、既に思い出の中のアーティストとなってました。
 その彼らの再デビューアルバムがこれです。
 ネットで買ったんですが、ハマルことハマルこと。1600円は安いわマジで。

 super highwayはdrum'n'bassだし、nine secondsは確かdigi rockとかだったと思う。wild I/Oはちょっとtribal入ったhouseだった。でも、このアルバムに入っているのは、そういうのとはちょっと離れた感じの楽曲ばかり。
 find outがsoulと銘打たれてたけど、このアルバムはそんな静かな雰囲気の曲が多い。
 ソナチネはR&Bっぽいし、セルロイドスターはballadっぽい――ここまで書いておいて何なんですが、私が聴いただけで「ああ、このジャンルだね」と判断できるのは、せいぜいロッテルダムとトランス系、ドラムンベースくらいです。R&Bとかバラードとかは「それっぽい」っていうだけなのであしからず――ま、ようするに全体的に落ち着いた曲が多いってことですよ、繰り返してますけど。
 落ち着いているとは言っても流石はnouvo nudeと言ったところで、透明感のあるヴォーカルは綺麗だし、リズムは心地いい。メロディラインも美しい。
 この文はセルロイドスターを聞きながら書いていますが、夏の青空かはたまた夏の海かというような、蒼い透明な曲です。昼寝でもしながら聴きたい一曲ですわ。イントロ部分にラジオのチューニングみたいなのが入ってるんですが、そこで一瞬だけsuper highwayのサビが入るのには思わずニヤリ(笑)
 三曲目のa・tu・ru・taは、このアルバム一番のスローテンポな曲で(あえて『ナンバー』なんて洒落た言い方はしない)、一番しっとりとした曲。それなのにベースが一番効いてて、かつ落ち着いた曲。こちらは雨の夜の曲ってイメージが強いなぁ。
 四曲目はビーマニやってる人なら解るfind out。やっぱビーマニに収録されただけはあって、ビーマニ中ではそれこそ「しっとりとした曲」なイメージあったんですが、かなりリズミカル。soulはsoulなんでしょうが、めちゃ心地いいリズムなんですよね。歌詞は前向きで幸せな恋の曲って感じかな? とはいっても、片思い系じゃなくて、恋人に対しての恋って感じ(解りにくい?)。「You make me so nice」の部分が耳に残る名曲。
 一曲目と五曲目がソナチネなんですが、北野武の映画じゃないです。CD買おうと思って、アマゾンで検索かけたらそれにぶちあたったんで(苦笑)
 歌詞がちょっと過去を振り返って哀愁に暮れてる感じなんですが、それがまた良い。ただ振り返って哀しくなってるだけじゃないって雰囲気も含んでて、かなり良い。元々はこの曲がアルバムタイトルになる予定だった(つうか、私はタイトルが変更になったことを知らなかったので、「ソナチネ」で検索かけて北野監督に行き当たった)んですが、流石タイトル候補って感じ。
 この曲は試聴出来ますが、試聴できる部分だけじゃ良さが伝わりきらないのが勿体無い。
 全体的にみて、この値段なら安いと思います。
 確かに25分ほどと内容は短くなってますが、充分楽しめます。少なくとも、beatmania IIDX 7thstyleのサントラ買うよりかは絶対満足します!(個人的偏見)

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