なんでもレビュー

The King Of Fighters 2000
メーカー:プレイモア(現SNKプレイモア) 機種:プレイステーション2 点数7.0
価格:6800円(税別)
廉価版:2800円(税別)
ジャンル:2D格闘アクション 発売日:2002年11月28日
廉価版:2004年11月18日


 DS版KOF2000より遅れること約4ヶ月弱、蔓延する今更感のもと発売されたPS2版KOF2000。
 ……しかし意外とオモロイ。
 すでに同ソフトはDC版のレビューを行っているので、ここではDCとの違いを列挙&エセ攻略。

 まず、
アーケード&ネオジオROMからDC版へ移植されたときの主な追加要素を。

・パズルモードの追加
 スライド式パズルで一枚絵を完成させるというもの。絵柄やピースの数が多く、思ったよりは楽しかった。また、完成させたイラストは鑑賞できる。
・過去のSNK作品で使用された背景と音楽を隠し要素として追加
 上記のパズルを解くことで出現する。餓狼伝説1のビリーステージや餓狼伝説スペシャルのダックステージなどは、古すぎるので戦っていて冷める。逆に、月華の剣士1の楓ステージやメタルスラッグのボスステージなどは、音楽・背景ともに新鮮に戦えて盛り上がる。一長一短の隠し要素。
・最終ボス、ゼロの使用
 ただし、プラクティスだけ。ぶっちゃけ、一番いらん隠し要素(苦笑)

 んで、
DC版からPS2版での変更点

・隠し背景+音楽&パズルモード消滅
 これにより、イラスト鑑賞が無くなった。森気楼氏のイラストが見れないってのは、ファンとしてはちょっと寂しい。
・パーティーモードの追加
 エセサバイバルです。
・隠しストライカー追加
 これまた、条件付。
・最終ボス、ゼロの使用(CPU戦以外の全モードで)
 同じく、条件付。
・歴代オープニング鑑賞モード追加
 ただし、条件付。
・ポーズ中に技表見れる
 こりゃ便利

 ということで、変更点を詳しく説明していきます。
 
「パーティーモード」、これが一番のネックでしょう。
 サバイバルモードかと思いきや、ちょっと違う。
 キャラを二人選び、片方をストライカーに設定してのシングル戦ってのには変わりはないんですが、時間制限があります。持ち時間5分、ライフゲージは引継ぎ。かなり特殊なモードなんですが、攻撃を当てると体力がわずかに回復します。また、持ち時間がなくなっても戦えますが、持ち時間が無くなってからは体力が自動で減ります。
 この条件で10人を倒すと、一度勝利画面に移行して、最初に選択した二人のどちらをストライカーにするかを再び選択できます。ようはインターミッションですね。再度ストライカーを選択したら、バトルスタート。この際、インターミッションに突入する前のライフは引継ぎです。持ち時間は1分だけ加算されます。また、最初は敵の初期ライフが4分の1程度しかなく、殆ど攻撃もしてきませんが、次第に敵の初期ライフも増えてきて、CPU性能も上がってきます。
 このモードにはご褒美がありまして、それについては次に説明。

 
「隠しストライカーの追加」
 これはパーティーモードと連動します。
 まずは15人抜きで、ブライアン・バトラー、ヘヴィー・D!、ラッキー・グローバーが使用可能。それぞれ、テリー・ジョー・アンディの三人目のストライカーとして登場。
 続いて、27人抜きでツキノヨルオロチノチニクルフイオリが紅丸、ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナがラルフに対応して出現。
 更に、35人抜きで、Mrビッグ、ヴォルフガング・クラウザーがそれぞれタクマ・舞に対応して出現。
 40人抜きでハイデルンがウィップのストライカーとして出現し、70人抜きでオロチがレオナのストライカーとして登場。
 最後に99人抜きでクリザリッドがK'のストライカーとして出現します。
 注意点としては、
初プレイで100人抜いてもアメリカンスポーツチームしか出ません。スポーツチームを出して、暴走庵を出して、クラウザー出して、ハイデルン出して、オロチを出してから、クリザリッドといったふうに、1プレイで1つの隠し要素しか解禁されません。よって、毎回規定の人数を倒すたびに一度負ける必要があります。私は初プレイ時に60ちょい抜いて、スポーツ三人組しか出なくて涙を呑みました(苦笑)
 ちなみに、これを書いてるのは当たり前ですが隠しストライカーを出し切ってからです。なので、条件の人数は正確じゃないかもしれません。まあ、パーティーモード開始時に次の条件が表示されるので、ご安心を。
 また、
腕に自信の無い人でも一定時間遊ぶことにより、隠し要素は順次解禁されていきます。確か、オロチとかで40時間可動だったかな? まあ、電源付けっぱなしにして一夜明けたら何かしら解禁されてるでしょう。あと、これについては、一定時間経つという条件を満たした後で、一度パーティーモードをプレイすることが必要です。なぜなら、パーティーモードのゲームオーバー時にキャラの追加がされるから。

 
「最終ボス、ゼロの使用」
 これまたパーティーモードと連動で、全ての隠しストライカーを出し終えたら、隠しコマンド入力により使用可能です。
 使用方法は、VSモードかプラクティスモードでキャラクターを決定後、誰を戦わせて誰をストライカーに回すか選択する画面で、ゼロに変化させたいキャラにカーソルを合わせて「↑+○」で出現します。↑を押しながら○とした方が確実。成功したら効果音が鳴ります。また、↑+△だと2Pカラーになります。しかしながら、VSモードでのゼロvsゼロは出来ないみたい。

 「歴代オープニング鑑賞」
 これは各オープニングごとに条件が違います。94は10時間以上稼働。95はプラクティスで30HIT以上のコンボを繋げる。96はプラクティスで、敵の体力回復を「クイック」に設定した状態で、敵の体力を0にする
(ひょっとすると95と96の条件逆かも。私はラルフを使用して、STジョーにしたうえで、「相手を画面端に追い詰めてカウンターモード発動→バリバリバルカンパンチ→相手がダウンした瞬間ジョー召喚→相手がジョーに起こされた瞬間バリバリバルカンパンチ→またジョー召喚」を繰り返しましたので――卑怯って言うなっ、対戦じゃ使わんよこんな無限コンボ――両方の条件を同時に満たしてしまいました)。97がシングルプレイでバトルアビリティ200以上でクリア。98がチームプレイでバトルアビリティ300以上でクリア。99が難易度最高にしてチームプレイをクリアです。
 まあ、オープニングが見れるってだけで、ぶっちゃけ大した要素じゃないですが、結構懐かしいのでありがたいかも。

 
「ポーズ中に技表」
 DC版ではこの機能がなく、説明書にも技が少ししか載っていなかったため、各キャラの技が解らなくて嘆いた人も多かったでしょう。なんせ、古いゲームなので、ネットでもご丁寧に技表を載せてくれてるところが少ないし……。私は後生大事にとっておいたネオジオフリークで助かりましたが(苦笑)
 こんな当たり前の機能ですが、追加されて助かりました。
 これでゼロの技もちゃんと解りますね(笑)

 まあ追加要素としてはこんな感じですかね。

 さて、欠点でもあげつらいましょうか

 まず技が出にくすぎ。
 元々KOFは技の入力が甘いはずなんですが、良く考えたらプレイモアってPS2でソフト出すの初めてなんですよね。そのせいか、PSのコントローラーが斜め方向の入力に弱いことを完全に失念してます。波動拳コマンドが一番入れにくく、複雑な超必は出るってのはどういうことだ?
 これが一番の欠点。まあ、スティックとか持ってる人だと問題は無いかも。

・背景と音楽DCから削らなくても……
 たぶん、まだまだ容量には余裕があると思いますが、わざわざ削った意図が判りません。たぶんDC版との差別化かなとも思いますが…………DC版の楓、フィオ、獅子王のステージがいい感じだっただけに惜しいなぁ。似たようなので、ギャラリーモード(的なもの)が、DC版は森気楼氏のイラスト、PS2版は各種オープニングに差別化が図られてます。

・ゼロが対戦で……
 DC版はVSモードで使えなかったので、それから比べりゃ進歩ですが、1Pカラーと2Pカラーがあるのに、対戦じゃ使えないとはどういうことだ?

・キーコンフィグが……
 PSコントローラはDCコントローラよりもボタン数が多いので、L2R2ボタンに割り振れる仕様になっています。なっていますが、何故に割り振れるのがカウンター発動とアーマー発動だけなんだ!? PSコントローラじゃ押しにくいパンチ同時押しとかキック同時押しを割り振らせろよ!(泣)
 これが二番目の欠点かな……。これまたスティック持ってる人には関係ない話だけど。

 欠点はこんなところかな?
 いいところとしては、
・ストライカー増加
・マニアックストライカーがコマンド入力なしで選べる
・技表見れる
・ロード時間皆無
 ってとこです。

 DC版と一長一短な感じなんで、好きな方を買ったらいいでしょう。
 ロードとかに関しては気持ちこっちが早いような気もしますが、やっぱり入力しにくいから、ちゃんと十字キーがつながってるコントローラかスティックを持っている人向けかも知れません。

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