過去日記ログ
注:古い日記ですので、情報の誤りや、今とは違う価値観で書いているものがあります。
閲覧に当たっては、充分にそれを念頭に置いて下さい。


09/07/04
火曜日
台風
SOUND BOOK

BUNP OF CHICKEN
[オンリー ロンリー グローリー],[乗車権]
from "ユグドラシル"


深沢美潮 [デュアン・サークII 4]
倉田英之 [R.O.D 10]
上島建吉・編 [対訳 コウルリッジ詩集]


更新箇所
先月の日記をログ置き場に追加

 地震コワイ。ども、かろうじてクリムゾンです。
 三日に更新するつもりが、色々あって今日までのびてました。申し訳ない。
 小ネタはたまってるので、ブツ切り小出しで行きましょう。

 ジュニアノベルにおけるファンタジーの開拓者の一人である深沢美潮。その現在主力作品であろうデュアンサークIIの新刊が出ました。読んだ感想としては、ちょっと下手になった感じが……。デュアンIIの1巻で「これホントに深沢美潮か!?」と、今回のように下手だと感じたんですが、その後発表された作品は面白く、前作デュアンサークIIの3巻とSF短編のTETORAで「やっぱり深沢美潮だ」と安心したんですが……ムラがあるのかなぁ。
 さて、それと時を同じくして、R.O.Dの新刊も出ました。
 この作品は私の友人がそろえており、私はそれを貸してもらってるんですが、凄い好きな作品でした
 第一巻で主人公の読書狂、読子・リードマンの「本が好き、大好き」という出だしで共感し引き込まれ、少年漫画的バトルアクションとなってからも、読書好きから離れないスタンスには好感を抱いてました。
 しかしなんだ、この新刊は。
 ひどいにも程がある。
 私は金を出してないので、怒るのも批判するのも筋違いだとは思う。でも言う。ふざけんな作者。
 まだ5ページしか読んでないが、1ページ目の時点で既に挫けた。
 どれだけひどいか、解る人には解る言い方で表現すると――
 グインよりひどい。
 もちっと詳しく言うと、グインよりも「完成した小説作品」として質が低く、作者の小説に対する姿勢に腹が立つ。
 いや、まだ5ページだ、だがそれにしても……これはいくらなんでも…………あまりにも酷い。
 本当にまだ5ページなので、これから変化するかも知れない、そう期待しながらも現状がどんなものかというと、作者の日記だ。本文に締め切りまで時間がないだの、これからアメリカに行かないと駄目だとか、原稿落とすとアメリカで書かないと駄目だとか、そんなものを書くなって話だ。
 ネットでも酷いと聞き、友人も本当に酷いと言っていたのだが、まさかここまでだとは思わなかった。
 小説の手法どころか形式も捨て、キャラも作品も今まで築いてきた世界も全て捨てて、原稿を落としたくないがために、書き殴っただけの乱文を出版しただけ。三人称だとか一人称だとか、そんなのも無視。あくまでも作者個人の日記、独白。なんじゃこりゃ。こんなのによくOK出したな集英社は……。
 今ちょうど、(既に締め切りが近いが)集英社の賞に応募するか否か迷っている所なんだけども、とにかく集英社は小説に弱い。特に若年層向けのものに。
 …………編集の質なのか、それとも売れっ子作家にはダメ出し出来ないのか………………ホントに、なんだこれ? これをR.O.Dと名乗って売るのは、今までついてきたファンを馬鹿にするにも程があるんじゃないか……。
 自分の本なら、間違いなく破ってゴミ箱に投げてたと思います。今までに、最後に買ったグインはゴミ箱に叩き付けた後、回収して本棚に収容されてますが、コレはマジで自分の本なら最初の2ページで破り捨ててると断言できますわ。マジでなんなんだ……。
 とりあえず、他の本で目を癒してから再度チャレンジします。
 ハリポタの新刊とコウルリッジの詩集が待ってんねん(現実逃避)

 あ、地震ですが、私は無事ですのでご報告を。
 しかし震度4か……。大震災を思い出しました。当時の私は震災後数年間は地震に対して過敏すぎるほど過敏になっていたと記憶しています。あの頃よりは成長したなぁと実感。当時小学生だったしそりゃそうなんだけどね。
 当時は布団をかぶって丸まってただけなんですが、今回は急いでパソコン消して、窓際から離れ、壁にもたれて立ってました。家が潰れる際は強度の低い窓際から壊れるからね。部屋が三階なので、必要以上に揺れるというか、震度1の地震でも普通に揺れてくれるすばらしい部屋なので(台風でも揺れるさ)、もう一度大震災クラスの地震が来たら潰れると思います。
 一応耐震設計で建てて貰ったんですが、あのナマクラ腕の大工にゃ無理だろうと思い、潰れる事を前提に行動するようにしてます。
 今までは台風で怖いと思ってたんだけども、この地震にあの大震災、来るべき東南海地震を考えると、(今住んでる地域だと)台風なんて平気なもんさと思えるようになりました。
 でも、このクラスの台風と大震災が重なったら、多分助からないよね。ヘリも船も台風で動けず、線路や道路は地震で断絶、しかも潰れた建物や瓦礫が飛んでくる。日本に住む限り、これは避けれない恐怖なんだよなぁ。願わくば、災害が重ならず、被害が少ない事を……。

 と、ここまで書いたところで時間切れ。
 ネタ小出しどころかまったく出せなかった(泣)
 近いうちに今度こそKOFマキシマムインパクトのレビューアップしますんで勘弁(現在70%)。


09/14/04
火曜日
雷雨
SOUND BOOK

BUNP OF CHICKEN
[乗車権]
from "ユグドラシル"


上島建吉・編 [対訳 コウルリッジ詩集]


更新箇所
レビュー:ゲームに「KOFマキシマムインパクト」追加、「MOON」を加筆修正
リンク:ポンコツロボさんのサイトがサイト名変更になったので修正

 また用意だけしたまま更新できませんでした……ごめんなさい。

 ようやくKOFマキシマムインパクトのレビューが書けたんですが、思った以上に長くなったというか、予想してた文量の三倍ほどに膨れあがってしまい……
 まだ持ってない人、既に持ってる人、興味ない人も、お誘い合わせの上ご覧下さい。
 ……いや、興味ない人は読まないんだろうけど

 ちょっと最近サイト更新の時間が取れないので、今日の日記はこんなに短いんですけども、これからはちょっとずつでも頻繁に更新したいので、まだしばらく見捨てないでやってくださいませ。


09/21/04
火曜日
晴れ
SOUND BOOK

BUNP OF CHICKEN
[ロストマン]
from "ユグドラシル"


倉田英之 [R.O.D 10]


更新箇所
なし

 いえー、実に一週間ぶりでござい、みんなお待ちかねの畑山だ!(誰)
 うそ、くりむぞんです(誰)
 また一週間ぶりですよ。月四回更新ですか?
 こんな事なら書きため制にしときゃよかったと後悔してます。

 サイト管理をしたことのある人なら解ると思うんですが、日記や更新のネタをあらかじめ書きためておいて、それをネタがない日使うという手法があります。んが、当サイトはそれをしとらんわけです。というか、長い日には徹底して長くなるんで書きためれないんですよね。
 しかし月四回となると……書きため導入も考えにゃならんかなぁ。いや、まだ月四回と決まった訳じゃないんですけどね。今やっとる作業が終わらんことにはサイトに手がつけにくくて余裕がない(泣)

 そういえば、ソニーがCCCDから撤退するそうですな。
 コピーコントロールという発想が悪い訳じゃないけど、導入の動機が稚拙だったと思います。
 提唱して推し進め始めたのがエイベックスだったってのからして、かなり「あいたー」って感じだったんですが。
 レコード会社の言い分としては「CDをインターネットを通じて不法に配布しているから、CDの売り上げが落ちる」というものだったんですが、エイベックスは流行りに全てを賭けた会社だといっても良いと思います。その流行りを作る力不足、アーティストのマンネリ化などに加えて、この不況ですよ、売れるはずがない。それをコピーのせいにするというのは、気持ちは分かるけど馬鹿馬鹿しい。
 実際に影響はあると思うけれども、悪影響だけじゃあないとも思います。
 例えば不法に入手した曲だったとしても、本当に良いと感じたらそのCDを買う人も多いはずだし、なによりそのアーティストに興味は持つはず。そうすると後々の客になる可能性もあるし、人気があって広まるんならばそれだけ知名度も増す。これでCDが売れないというんならば、そのCDに購買意欲を湧かせる商品(曲)がそれしかなかったという事のような気がします。まあ「CDなんて落としたら(不法ダウンロードしたら)いいじゃん」という考えの人が多いのも確かですが。
 私は以前にもこのCCCDについて反対意見を書いた記憶があるんですが、その大きな理由は健全なユーザーを馬鹿にした仕様だからです。
・CCCDは知識のある人にかかればコピーされるので、不法に配布するような人には無意味だと言うこと。
・一部のCDプレイヤーやパソコンでは再生出来ないこと。
・音質が著しく悪くなること。
 これらに加えて、同じような人も多いと思うんですが私はCDをパソコンに取り込んで、それを好きな曲だけ選んでCDRに焼いて聞くという事をします。今だとipod等の携帯MP3プレイヤーも流行ってるんで、CCCDだと気に入った曲があってもプレイヤーに入れることが出来ない。今回ソニーがCCCDから撤退する大きな理由はこれでしょうが。
 とにかく、良い曲ならばみんな買うんだし、流行りに流されやすい国民性考えれば、そこまで人気出るCDが出ればみんな買うわけですよ。今売れてない売れてないってのは、不法コピーされてるからじゃなくて、みんなの支出の中からCDという選択肢が減ってるからじゃないんかな? 逆にその分DVDが売れてる気もするし、CDの重要度が減ってる気がする。
 ま、そんな感じで私はCCCDに反対で、ソニーはCCCDから撤退するから嬉しいなって事ですよ。

09/22/04
水曜日
晴れ
SOUND BOOK

BUNP OF CHICKEN
[ロストマン]
from "ユグドラシル"


なし


更新箇所
なし

 次の更新は28日と見せかけていきなり更新のクリムゾンです、ども。

 いきなりですが、アーノルド・シュワルツェネッガー知事は良い仕事してるそうですな。
 全てに置いてなのかどうかは知りませんが、日本に伝わってくる英断を聞く限りじゃ、案外まとも。
 最初こそオーストリア移民ゆえのドイツなまりな英語や、ボディービルダーを経て映画俳優になった政治との無関係さが叩かれていましたが、奥さん(ケネディー一族)の教育のたまものか、知事になってからの悪い評判はあまり聞きません。前の知事がダメ過ぎたからという可能性もあるけど。
 最近聞いた彼の決めた法律は、ネクロフィリアの禁止と電話ごし結婚の許可。
 ネクロフィリアとは死体愛好というもので、ようは死人相手に性交する人の事です。なんでもカリフォルニアでは取り締まる法がないのに頻発しているらしく、シュワ知事が決めた法律だと、違反したら禁固8年だとか。
 電話ごし結婚ってのは、イラク派兵等で恋人同士が結婚する前に離ればなれになってしまうケースが増えているから出来たようなんですが、夫婦揃っていないと結婚式を挙げて役所に申請できないって通例を壊したわけです。例えばイラクにいる恋人と電話を通じて結婚をする事が出来るというもので、これをすれば、万が一夫が戦死しても妻や生まれてくる子供は、夫が戦死した際の補償が受けられるという事になります。これだと、恋人が派兵された時点では妊娠が解っておらず、戦場に着いてから妊娠が解った場合などに、心身共に大きな安心になるような制度という事に。いい決定ですね。
 ただの呼びにくい名前じゃなかったね、シュワルツェネッガー知事。カリフォルニアの人には、今後に期待ってとこでしょうか?
 しかし、あの小さい「ェ」がくせ者だよなぁ(ぉ

 あと、PS2がちっさくなるそうです。
 ……薄っ!


09/23/04
木曜日
晴れ
SOUND BOOK

さだまさし
[遙かなるクリスマス]
from "恋文 "


なし


更新箇所
なし

 帰り道、親父に頼まれていたさだまさしの新譜を探す。
 グレープ時代の曲などは何曲か聞かせて貰っていたのだが、最近の曲はまったくだ。父自身、さだまさしのCDを買うなんて何年ぶりだろうか? 下手すりゃ初めてかも知れない。レコードなら持ってたかも知れないが。
 昨日の新聞に広告が出ており、冷やかし半分で「買ってみるか」という事になったようだ。
 毎年、夏の長崎でのコンサートはNHKで放送されているので、ついつい見ていたんだが、老いたが魅力はあるなぁと思っていた。
 さて、親父の許可が出たので、先に聞かせて貰う。
 「案山子」や「無縁坂」を聞いたときのような感動はないものの、まあ悪くもない。しかしこのくらいならば、もし私が自腹で買うかと言えばノーだろう、そう思っていた時だった。
 何とは無しに、流し聞きしていた私の耳に、とても魂のこもった声が入って来た。魂のこもった、なんて書くと大仰だが、ソウルフルと書くと軽すぎる。まあとにかく、良い曲だと思ったのだ。頭からもう一度再生しなおして、歌詞カードを見てみる。この歌詞カードも詩集のような雰囲気で結構いいではないか。やるな、まさしさだ。
 クリスマスの夜、日本で自分や恋人の幸せを考える男、街頭テレビの向こうで起きている戦争という現実、それを見て見ぬふりをする自分、そういう歌だ。
 歌詞カードをめくっていると、最後にライナーノーツがあった。この曲の解説を見てみると、やはりこのアメリカの自称テロとの戦争について、歌い手としての抵抗をしている歌だった。
 私が好きなZABADAKの吉良知彦は、反戦の署名などに協力してくれとファンに訴え、自分のサイトなどで戦争に憤慨していた。ファンなのか自称ファンなのかは不明だが、まあちょっとイタイ感じの人がBBSで「歌い手なんだから、怒りを昇華させて曲を作れないのか」と言った所、吉良氏は「今の僕には『昇華』させる時間はない(中略)ミュージシャンもコトバで表現することありますよ。でも音楽作ってますよ」と答えたんですね。私がZABADAKの曲でも特に好きだった「ポーランド」と「EASY GOING」はそれぞれ、不当な扱いを受けていたポーランドの人に対する想いと、PKOの際の想いを曲にしたものだったので、私としては「ああ、この人は家庭を持って、子供を持って、あの熱さは随分と冷めちゃったんだなぁ」と悲しくなったものでした。
 その吉良知彦よりも年配のさだまさしが、まだそういう想いを曲に昇華する事を忘れていない事に少し感動しながら、まだZABADAKも熱いものが残ってるのかも知れないなと、ちょっとだけ持ち直しました。
 …………しかし、さだまさしについて語る22歳て……ねぇ?