合成講座 上級編

本来強度仮説の概要 本来強度仮説に基づいた合成表 強制合成を使いこなす

上級編の対象
 ・ここに書いてある内容を頭から信じない人
 ・「自分の判断と責任で行う」という心構えがある人/芽生えている人/そうなりたい人
 ・取引に合成枠を出品できるようになりたい人
 ・高難易度の合成を使いこなせるようになりたい人

上級編の目的
 ・「普通に合成を行える中級者→自分の判断と責任において合成を請け負える上級者」へのステップアップ
 ・「まとめに書いてあるから」ではなく、それを踏み台にして自分で考え、調べられる合成師を増やす

本来強度仮説の概要

 まず最初に、1期偽島〜2期偽島初期で、元祖合成調査の「隠された手紙」さんが合成の基礎を開拓し、その中で食材や料理の劣化や強化による合成強度の変化というものがありました。
 次にプレイヤーの中でも、素材を装備にすると合成強度が強化される例があると気付く人が出て来て、装備化による合成強度の変化という説が定着しました。
 これは「装備化すれば強くなる」という誤った思い込みをする人も多く、「食材と同じように、強さに応じて合成強度が変化する(つまり強度を下げる事も出来る)」という事をきちんと把握している人も、具体的にどういう風にすればどう上がるのかという所までは追求しきれていませんでした。
 そして2期偽島の後半に入った頃に出て来たのが、当まとめで本来強度仮説と定義している仮説です。
 複数の人が別々に調べた結果をブログやチャットなどで報告し、そして仮説の前段階として囁かれていったのを、初心者用コンテンツを作っているサイトの方が数式として出し、そして合成の上級者達が独自にその式に従って合成を行っていった結果、言わばなし崩し的に定着したという流れを持っています。

 つまりこの仮説の提唱者は私ではありません。発端となるデータをブログ等で発表している人が複数おり(この部分では私も発表してた所の一つではあります)、そして仮説の雛形を考えた人がこれまた複数おり、最終的には仮説を纏めて数式を作った凄い人(もしくは人達)がいたよという事です。
 そのため、この合成まとめのポリシーでもある「自分の目で証明もしくは反証を確認出来るまでは(もし間違っていた際に責任が取れないので)合成まとめでは取り扱わない」という所に引っかかりました。
 検証についても関連サイトさんの閉鎖等で私個人での調査が時間的に不可能になり、今に至っています。
 上級編でこれを取り扱うのは、ここを見る人ならばこの仮説が正しいか否かを自分の判断で選び取り、もし失敗して自分のミスだと責任を負えるであろうという、良く言えば利用者を信用、悪く言えば投げっぱなしの精神です。
 しかし、もし間違っていた場合などに式を提唱した方にご迷惑が掛かっては申し訳ないので、その辺りはぼかしております。上級者なら自力で探せるはずですし。
 また、この仮説の成立の過程がややこしく、仮定を纏めた方が1人(1ヶ所)ではない可能性もあり、私も完全には把握出来ていないというのも、ぼかした理由の一つです。

 では、本来強度仮説とは何か、それについての私の解釈を書きます。

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 全ての素材や食材には最初から既に合成強度のボーナスが掛かっており、ボーナスは強さに応じて固定値となっている。
 例えば生命石を見てみると、強さ25の素材で合成強度は52である。これは強さ25の合成強度ボーナス「3」がすでに入って合成強度「52」となっているので、素材本来の合成強度は52-3=「49」である。
 この生命石を装備化した場合の合成強度は、本来強度「49」+装備強さによる強度ボーナス「X」であり、合成強度は49+Xとなる――というわけである。
 解りやすく言うと、本来強度とは素材の強さが0の時の合成強度であり、そこに「強さによる合成強度ボーナス」を足したものが素材の合成強度や装備の合成強度である、という事になる。

 強度ボーナスの式は素材か食材かによって分かれている。
 素材や装備の場合は、強さ^0.4(強さの0.4乗)がボーナスとなる。
 食材や料理の場合は、(強さ*0.5)^0.4(強さの半分の0.4乗)がボーナスとなる。
 どちらも端数は切り捨てる。
 これらの式はとある凄い人が考えたものであって、合成まとめ管理人の手によるものではないため、検証は不充分なので利用の際は自己責任で覚悟を決めて使い、もし間違っていても式を考えた人や合成まとめ管理人に責任を求めないように。
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 責任回避をしているように見えますが、実際その通りでして、仮説の真偽を自分の目で納得がいくまで検証出来ていない以上間違っている可能性というものは常につきまといます。
 上級者を目指す人、自認する人ならば、「人から与えられた情報は自分の目で確認するまで信じない。確認せずにその人の言うことを全面的に信頼するのであれば、情報が間違っていてもそれは自分で精査しなかったのが悪い。どちらにしても自分の責任において判断をしなければならない。他人に責任転嫁をしてはいけない」というのは、持っていて然るべき姿勢だと私は考えています。
 言ってみれば覚悟の問題で、二度と手に入らないレアなアイテムを上記仮説に基づいて合成実験も行わずにいきなり合成したら、その時初めて仮説が間違っているのが解って失敗した、などというケースも有り得るわけです。
 そうなったときに私や仮説を纏めた方などに責任を取れと押しかけてくる人には使って頂きたくないという事で、こういう書き方になっております。(ただし通常の合成表に関しては私が責任を持って書いていますので、間違っていた場合には責任を取るつもりですので、そちらは「弁償しろあほー」と言って来て下さっても結構です。私が自分の目で確認し、責任を持って書いている通常の合成表と、人様の仮説に基づいて検証も自力ではしきれていないため責任を負えない本来強度表では、棲み分ける必要があるという事です)


本来強度仮説に基づいた合成表

 上記本来強度仮説に基づいた合成表を作りました。名付けて――

・本来強度表

 ――そのまんまです。ただし、上級者専用と銘打っている通り、これに関しては私は一切の責任を負いません。作った理由も「あったら何かと手間が省けるから」というだけです。
 私個人の、合成調査の際に本来強度を調べる手間を省きたいという所と、しかしそのための表を作る労力と時間を考えるとその都度調べた方が楽だという葛藤がありましたが、どうせなら上級者向けに公開すりゃ苦労も無駄にはならないなという、本当にそれだけの理由での公開なので、さすがに苦情や失敗したから責任を取ってくれという所までは背負えません。
 頑張れば自力で調べられる人が、時間を短縮するためのサポートツールとして利用する、そういった形が望ましいと考えています。
 ただ、もし表にミスがあった場合はご指摘をお願いします。正確な情報を載せたいというのもまた事実なので、そこの所のご理解をよろしくお願いします。


強制合成を使いこなす

 ここまで読み進めてきた人ならば、もう強制合成を楽々扱えるようになっているかと思います。
 強制合成の基本を箇条書きしてみましょう。

・上位技能「強制合成」は格闘Lv6+格闘熟練Lv6+合成Lv12で習得できる
・強制合成のLvに応じて、「HIT/MHITが増加」、「装備合成の条件が緩和」、「強制合成が実行可能」になる
・装備合成時に合成Lvに強制合成Lvの半分を足して必要Lv条件を緩和できる。ただし強さに影響はない
・強制合成により装備と装備を混ぜて合成アイテムにする事が出来る
・強制合成で作れる合成アイテムは通常の合成と同じで、必要になる合計強度も同じである
・強制合成で合成アイテムを作る際の必要Lvは合成Lvではなく強制合成Lvで判定をする

 といった所でしょうか。
 現状では装備合成のリミット緩和のために強制合成を上げている人が殆どですが、ここでは装備と装備を混ぜてアイテムにする上位生産行動「強制合成」について取り扱います。

 強制合成は普通の合成と違い、装備同士を混ぜ合わせてアイテムにします。
 その装備品の合成強度を把握していないと、狙ったアイテムにはなりません。
 そのために何をするか、一番良いのはやる予定の強制合成と同内容の実験(ENo.0指定)をして何になるのかを把握する事、次善は通常の物質合成の実験で装備品の合成強度を把握してから強制合成を実行する事です。
 しかし、急ぎでアイテムが必要になるとき、枠を開けたいとき、実験をする余裕がないときというのは確かに存在します。ではどうするか、それが最初に「ここまで読み進めてきた人ならば、もう強制合成を楽々扱えるようになっている」と書いた理由に繋がります。

 それぞれの装備品の「素材の本来強度」を先述の表で調べ、そして現在の装備品の強さで入る強度ボーナスを足す事で、二つの装備品の合計合成強度がわかります。
 後は、目当ての合成アイテムを作る為の強制合成Lvが足りているかだけ。
 仮説のミスの可能性を踏まえて、強制合成を一度実験してみるのが最良なのは変わりませんし、通常の合成実験で強度を確かめるのが次善なのも変わりませんが、時間や枠が無かったり、本来強度仮説を信じると決めた場合は、このやり方が楽で時間も短縮できるのは確かです。
 本来強度仮説を信用出来ないという人は、それまで通り、最良と次善のやり方で行えば確実なので問題はないでしょう。ここまで読んでいると装備品は強さによって合成強度が上下するという事も把握しているでしょうから。

 強制合成師本人でなくとも、強制合成の枠は比較的安価で販売されていたり、持てあましている職人さんも多いので商談を持ちかけると枠を売って貰えることが多いです。
 人の枠を売って貰う場合は実験を行う事が難しいと思うので、その際にはこの表をベースにして計算すると比較的楽になるかと思います。もちろん、自己責任でね。

筆者:「英雄の故郷」管理人、Crymson
3期偽島:ENo.987 シュライク・ゼイナード
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